学資保険でいくら払う?相場1〜2万円/月でいくら貰える?人気の3社でシミュレーションしてみた!

  • 2019年10月16日
  • 保険
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子どもの学費を準備するために、よく検討される手段が学資保険です。

実際に加入する際は、金額の目安が気になりますね。
そこで、学資保険で備える金額や保険料の相場をシミュレーションとともに解説します。

さっそく、一緒に見ていきましょう!

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学資保険にはいくら必要?月々の支払額はどう決める?

学資保険に加入しようと考えたとき、気になるのは
「満期で受け取るお金をいくらに設定したらいいのか」
「月々の支払い保険料はいくらくらいがいいのか」
ではないでしょうか?

満期学資金や月々の支払い保険料額を決める場合に、注目しておくべき点は以下の2つです。

大学進学時に必要な学費が備える

子どもの学費で最もお金がかかるのが、大学入学時です。
大学の入学費用と初年度の授業料等の合計が約200~300万円になります。

このまとまった支出に確実に備える方法として、学資保険を選ぶ方が多いのです。

児童手当(子ども手当)を保険料に充てる

学資保険で受け取れるお金を200~300万円に設定すると保険料は、毎月1~2万円になるのが一般的です。

「児童手当(子ども手当)」は、子どもが0歳~中学生までの間、支給されます。
「児童手当(子ども手当)」を保険料に充てるケースもよくあります。

支給額は5,000~15,000円で、ちょうど保険料のやりくりがしやすいことも学資保険の保険料の平均が毎月1~2万円となる理由の1つといえます。

ただし、学資保険には多くのプランがあります。
保険料の金額だけに着目せず、ご家庭の状況に最適なプランを選ぶことが重要です。

学資保険をいくらもらえるかはプランによって異なる

学資保険で、いくらもらえるかはプランによって異なり、要素の違いによって、保険料が決まります。

保険料を決めるための重要な要素は以下の3つです。

  1. 保障内容
  2. 払込期間
  3. 返戻率

それぞれの要素について、詳しく解説していきます。

保障内容が豊富なプランは保険料が高くなりやすい

学資保険は、保障を充実させるオプション(特約)を付けることができます。

契約者(親)や子どもの死亡保障以外に、病気やけがなどの医療の特約があります。

こうした特約を付けたプランは、その分保険料が増えます。
学資保険は、基本的に貯蓄型と保障型(特約を付けたプラン)があります。
結果として、保障型のほうが、保障の内容によって保険料が高くなりやすいです。

比較的保障が手厚い商品「JA共済 こども共済」のシミュレーション例をご紹介します。

  • 契約者:30歳男性
  • 子ども:0歳
  • 共済金額:200万円
  • 満期年齢:22歳
  • 保険料支払い方法:年払い
  • 保険料払込期間:22歳(学資応援隊のみ18歳まで)

  • 学資応援隊(貯蓄重視タイプ):108,294円/年(9,025円/月)
  • にじ(養育年金特則付き):109,050円/年(9,088円/月)
  • えがお(養育年金特則、共済金割増支払特則付き):115,408円/年(9,617円/月)

払込期間が短いと保険料が安くなりやすい

保険料を払い込む期間は、いくつかの選択肢が用意されています。

保険会社によって異なりますが、契約時に保険料全額を一括払いしたり、満期年齢より前の12歳や15歳までに保険料を払込み終えてしまう方法があります。

一般的に、払込期間が短いほうが適用される保険料割引が大きくなるため、支払う保険料の総額は安くなります。

JA共済の学資応援隊について、先ほどと同じ条件で保険料払込期間を変えた場合のシミュレーションを見てみましょう。

  • 契約者:30歳男性
  • 子ども:0歳
  • 共済金額:200万円
  • 満期年齢:22歳
  • 保険料支払い方法:年払い

【保険料の払込み期間を12歳まで(年払い)とした場合】

  • 年間保険料:157,608円(総額:1,891,296円)

【保険料の払込み期間を15歳まで(年払い)とした場合】

  • 年間保険料:108,294円(総額:1,949,292円)

総額での差額は57,996円ですので、けっこう大きな差が生じます。
保険料の支払い総額を抑えられることが、保険料を短期で支払うメリットです。

ただし、デメリットもありますので、ご注意ください。

短期で支払うデメリット①契約者に万が一のことがあって保険料が免除された場合の免除額が少ない

契約者に万が一のことがあった場合、保険料が免除されますが短期で払込みをしていると、そのタイミングによって免除される額が少なくなる可能性があります。

もちろん、万が一のことが起こらないのがベストですが…。

短期で支払うデメリット②保険料控除を受けられる年数が少ない

学資保険は生命保険料控除の対象になります。

1年間に支払った保険料について所得控除がされます。
当然、保険料を支払う年数が少なければ、控除を受けられる年数も少なくなります。

短期で支払うデメリット③月々の負担額が大きい

総額は少なくなりますが、保険料支払期間中の月々の保険料額は大きくなります。

毎月の家計に対する負担を感じることがあるかもしれません。

【保存版】学資保険の一括払いがお得な理由を簡単シミュレーションで解説!

学資保険を途中解約すると元本割れする場合が多い

学資保険は長期間加入することになるため、途中で家計の変化により保険料の支払いが負担となり、途中解約せざるを得ないことが発生する可能性もあります。

途中解約をしてしまうと、元本割れする可能性が高くなります。

途中解約のリスクを避けるためには、無理のないプラン選びが重要です。
将来の支出、収入を見越して、変化があっても対応できるような内容に加入しましょう。

また、支払いが厳しくなっても、途中解約以外の方法で対応できる対処法があります。

たとえば、契約を一部のみ解約やプランの変更、契約者貸付制度(*)の利用など、学資保険の保障を残して、保険料の負担を軽減する方法です。

(*)契約者貸付制度
解約返戻金の7~8割程を目安に保険会社からお金を借りられる制度です。
しかし貸付制度のため、金利がかかることも覚えておきましょう。
契約直後など、解約返戻金が充分にない場合等、利用できないこともあります。

保険やプランによって返戻率は変わる

学資保険を選ぶ際の重要な項目の1つとして、返戻率があります。

返戻率とは、支払保険料総額に対する受け取り保険金等の総額の割合を表したものです。
返戻率が100%を超えているほど、支払う保険料総額が少なくすむことになります。

貯蓄性の高さの目安になりますので、学資保険選びの重要ポイントの1つといえます。

ソニー生命の学資保険(Ⅱ型プラン)で返戻率の違いを確認してみましょう。

  • 契約者:30歳男性
  • 子ども:0歳
  • 保険料払込み方法:月払い
  • 保険金額:200万円
保険料払込期間保険料返戻率
10歳まで月額15,900円
(総額:1,908,000円)
104.8%
18歳まで月額9,080円
(総額:1,961,280円)
101.9%

このように同じ商品でも、払込期間等によって返戻率は変わります。
払込期間だけでなく、商品や保険会社、契約者や加入対象の子どもの年齢などでも、変わりますので個別での確認が必須です!

【保存版】学資保険の返戻率を初心者へ解説!返戻率を簡単にアップする4つの方法

代表的な学資保険

代表的な学資保険として、ソニー生命、JA共済、かんぽ生命の商品についてご紹介します。

ソニー生命は返戻率が高く、JA共済は保障の手厚さも適度にあり返戻率も比較的高めです。

かんぽ生命は手厚い保障を重視した商品です。

ソニー生命

学資保険でいくら払う?相場1〜2万円/月でいくら貰える?人気の3社でシミュレーションしてみた!
ソニー生命は、保障をできるだけなくし貯蓄性を重視しているため返戻率が、他の学資保険と比べて高い水準にあることが特徴です。

お金を受け取るタイミングにより、次の3つのプランから選べます。

  • Ⅰ型:大学進学時の他、中学・高校への進学時にもお金が受け取れます。
  • Ⅱ型:大学進学時にまとめてお金を受け取ります。
  • Ⅲ型:大学進学時と大学在学中にお金を受け取れます。

具体的なプランのシミュレーションの一例をご紹介します。

  • 契約者30歳男性
  • 子ども0歳
  • 保険料払込方法:10歳まで
  • 保険料払込み方法:月払い
  • 保険金額:200万円
保険料月額返戻率
Ⅰ型(17歳満期)15,960円100.2%
Ⅱ型(17歳満期)16,220円102.7%
Ⅲ型(22歳満期)15,788円105.5%

保障を最小限にしていることもあり、全プランで返戻率は100%を超えています。

年払いなどを選べばさらに返戻率アップが期待できます。
なお、これはあくまでもシミュレーションを行った結果ですので、実際の返戻率は個別に確認してくださいね。

ソニーの学資保険を徹底解剖!人気の理由と加入時のチェックポイントを保険営業マンが教えます

JA共済

学資保険でいくら払う?相場1〜2万円/月でいくら貰える?人気の3社でシミュレーションしてみた!
JA共済「こども共済」は保障が手厚く、かつ返戻率も比較的高めであることが特徴です。

ほかの学資保険に比べて、加入できる年齢の幅が広いことも注目すべき点です。
次の3つのプランが用意されていますが、「大学プラン」が一番加入する人が多いです。

それぞれの入学のタイミングにあわせて、分割でお金を受け取れます。

  • 中学プラン:中学入学にあわせて受け取り開始。
  • 高校プラン:高校入学にあわせて受け取り開始。
  • 大学プラン:大学入学にあわせて受け取り開始。

中学プラン、高校プラン、大学プランはすべて「学資応援隊」のプランです。

具体的なシミュレーションを見てみましょう。

  • 契約者30歳男性
  • 子ども0歳
  • 共済金額(保険金)300万円
  • 22歳満期
  • 月払い
  • 保険料払込期間:18歳
保険料年額返戻率
学資応援隊184,716円102.6%
にじ184,716円90.2%
えがお192,189円86.7%

※「にじ」「えがお」は、保険料払込期間と満期年齢が同一でないといけません。たとえば、18歳払い込み済みとする場合は満期年齢も18歳となります。

貯蓄重視の「学資応援隊」では、返戻率が100%を超えますが、保障の手厚い「にじ」「えがお」では100%を下回っています。

ご自身が貯蓄のみを重視するか、保障面も重視するかで適したプランが異なりますね。

【最新版】学資保険のJA「こども共済」のメリット・デメリットを他社と比較で解説!

かんぽ生命

学資保険でいくら払う?相場1〜2万円/月でいくら貰える?人気の3社でシミュレーションしてみた!
かんぽ生命「はじめのかんぽ」はかんぽ生命が提供する学資保険です。
全国の郵便局の窓口で手続きができる利便性が特徴です。

ただし、保障を重視している分、返戻率が低いというデメリットがあります。

「はじめのかんぽ」では次の3つのコースから選ぶことができます。

  • 18歳満期:満期時にまとめて学資金を受け取ります。
  • 学資祝金付き18歳満期:満期時の学資金と小中高の入学時に祝金が受け取れます。
  • 学資祝金付き21歳満期:大学入学時から4分割で年1回学資金を受け取れます。

また、子どもの入院や手術の医療保障が付いています。
具体的なプランのシミュレーションを見てみましょう。

  • 契約者:30歳男性
  • 子ども:0歳
  • 保険料払込方法:18歳まで
  • 保険料払込み方法:月払い
  • 保険金額:200万円
  • 入院日額:3,000円
保険料月額返戻率
18歳満期10,460円88.5%
学資祝金付き18歳満期13,440円68.8%
学資祝金付き21歳満期10,480円88.3%

全コースで返戻率が100%を下回っています。
貯蓄面を重視している方にはおすすめできません。

子どもの入院や手術などの保障を付けたい方にとっても、学資保険で保障を備えるのが適しているかについては慎重な判断が必要です。

ゆうちょの学資保険「はじめのかんぽ」!現役損保レディーが返戻率などの特徴を徹底解説!

これら以外にも、学資保険の商品はあります。
資料請求や専門家に相談するなど調べてみることをおすすめします。

丁寧に情報を集めて検討することが、最適なプラン選びのために大切になります。

学資保険については専門家に相談するのがおすすめ

学資保険は、長い期間加入することになる保険です。
そのため、満期の金額を適切に設定し、無理のない支払プランを考える必要があります。

また、学資保険に加入することで、ある程度まとまった金額のお金を備えることが可能です。

しかし、保険に慣れない方にとっては、よくわからない部分も多くあります。
そんなときは、ぜひ専門家の力を借りましょう。
インターネットを通じて専門家に相談するサービスがあります。
学資保険を契約する前にまずは相談してみることをおすすめします。

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まとめ

大学進学費用を賄う目的で学資保険に加入されるケースが多いため、満期学資金を200~300万円に設定される方が多いといわれています。
多くの保険会社では、満期学資金を200~300万円に設定した場合の月額保険料は1~2万円となります。

ただし、今回ご紹介したのは、あくまでも平均的な保険料や保険金額です。
実際には、ご家庭ごとに状況は異なるでしょう。

また、プランごとに様々な特徴がありますので、ご自分に合うプラン選びが非常に重要です。

専門家への相談サービスなども活用し、ムリのない保険料で、最適な内容のプランを見つけてくださいね。

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