育児のストレスをちょっとだけ軽減する、スマートデバイスとの生活

我が家には、二歳になる娘がいる。両手にすっぽりと収まって猿のような寝顔を浮かべていた新生児の頃から、夜泣きや寝返り、離乳食に歩行開始。最近では加速度的にボキャブラリーも増え、目に見えて「人間」に育ってきた。私の言葉をある程度理解するようになり、自分の主張も以前より正確に伝えられるようになった。

初めて親になって約二年。子育て初体験ということで夫婦で試行錯誤して挑んできたが、言うまでもなく、大変であった。

体力的な苦労はもちろんだが、何より、子供は「思い通りにならない」のだ。

具体的には、今ちょっと手が離せないタイミングに限って、急に機嫌が悪くなったり、自分を強く主張したりする。親の生活サイクル、もしくはスケジュールを、唐突なタイミングで乱し始める。その予測できない行動に精神が消耗してしまい、結果、後になって大きな疲労感としてのしかかってくる。

独身を謳歌し、結婚して夫婦で暮らし、プライベートの時間を自分たちの自由にスケジューリングしていた私たち夫婦にとって、「思い通りにならない」、つまり、「突発的に生活サイクルを乱す新たな家族」の存在は、ある意味での衝撃であった。もちろん、総合判定ではそれを大きく上回る可愛さや充足感があるのだが、それはそれとして、疲れるものは疲れる。

そんな我が家は、スマートデバイスを育児に活用することで、精神の消耗を軽減している。昨今流行りのスマートデバイスの数々は、「思い通りにならない」という育児ストレスと戦う現代の武器なのだ。

 width=

例えば、スマートスピーカー

我が家ではAmazonの『Amazon Echo(アマゾン・エコー)』を使用しているが、これが非常に便利。
「アレクサ、明日の天気は?」「アレクサ、今日のニュースは?」といった通常の使い方はもちろんだが、最大の利点は、手を動かすことなく音楽を流せることである。音楽を流すだけならCDコンポでも可能だが、スマートスピーカーの場合は、声のみでそれを起動できる。

具体的なシチュエーションとしては、こうだ

娘が突然不機嫌になり、泣き出してしまう。しかし親は家事の最中。本心ではすぐに抱き上げたいが、もう少し、あと少しだけ手が離せない。その際に、「アレクサ、〇〇を流して」と発声する。やがて流れる、子供が好きな音楽。我が家の場合は、主に子供向けアニメの主題歌だ(『Amazon Music(アマゾン・ミュージック)』を活用)。

そうすると、娘は機嫌が悪かったことを忘れ、音楽を聴いてニコニコ。果てには踊ったり歌ったりと、上機嫌になったりもする。

多くの父親や母親が経験したことだと思うが、「子供の不機嫌」は、その直接的な原因を取り除いたからといって治るものではない。一度スイッチが入ると、「不機嫌」のゾーンからは中々抜け出せないのだ。

なので、正面から解決しようとするのではなく、音楽や本、玩具などで、「注意を逸らす」という対策が有効となる。全く別のスイッチを入れてあげるのだ。すると、ころっとそちらに気を取られ、結果的に不機嫌ゾーンから抜け出せることが少なくない。

つまり、スマートスピーカーによる音楽再生は、手を動かしたり、移動したりすることなく、ノーアクションで「注意を逸らす」を実行できるのだ。子供の「いざ」というタイミングを、スマートスピーカーでずらす。

そういった発想で、我が家では毎日のように大活躍している。もちろん、手が空いたら子供をしっかり抱いてケアすることが大事なのは言うまでもない。

 

 width=

また、スマートウォッチも大活躍である

私は『Apple Watch(アップル・ウォッチ)』を愛用しているが、搭載されている電子決済機能「Apple Pay(アップル・ペイ)」に毎日助けられている。

これは、あらかじめiPhoneから登録したクレジットカードで決済を行う機能で、店頭で腕時計をかざすだけで代金を支払うことができる。昨今ではスマホでの電子決済も一般的になってきたが、こと育児に限ると、腕時計でのペイ機能は真価を発揮する。

要は、「子供を抱いているシチュエーション」である

子供は、重い。とにかく重い。そして、目を離している隙に、あちこちに駆けていってしまう。何かにぶつかるのではないか、他のお客さんに迷惑をかけるのではないか。子供を連れての買い物は、常に戦々恐々である。

そして、これまた不思議なもので、子供はレジに並ぶと途端に不機嫌を発動する。店内を動き回らないがゆえに退屈なのか、不満の声を漏らし、上体を逸らしたかと思えば、ぐずり出してしまう。

こうなっては、鞄やリュックから財布を取り出すことはおろか、ポケットからスマホを取り出すのも億劫になってしまう。子供を持ち上げ、片腕で抱きながら、もう片方の腕で財布やスマホを懸命に取り出して支払いを・・・ というのは、できなくはないが、正直大変である。

私はこういったシチュエーションにおいて、「Apple Pay」を活用している。腕時計をかざすだけで決済が終了するので、スマホの画面を操作する必要もない。レジ周りでの多くの時間を、子供に向けることが出来る。実にストレスフリーだと実感している。

この他にも、昨今ではIoT家電が加速度的に普及してきており、外出先からの家電の設定、鍵の電子化、声のみでの家電操作など、手順を効率化できる場面は今後もっと増えていくことだろう。

 width=

子育ての苦労は沢山あるが、「思い通りにならない」ことによる心の負担が積み重なり、ストレスの原因となっている場面は往々にして存在する。

そんな局面において、スマートデバイスを活用することで、その要因となる子供の脈略のない動き」を少しでも意図する方向へ誘導したり、それに付随した作業の簡略化を図ることができるのではないか。我が家では、そういったアプローチでスマートデバイスを扱っている。

音楽を流す。電子決済をする。ひとつひとつは、本当に小さなものである。しかしその積み重ねが、子育てというハードな毎日に小さな余裕を生む。心の余裕は、子供への愛情をさらに深くするし、親の心的負担の軽減にも繋がるだろう。「全てを一生懸命にやる」のではなく、「効率よくやれる環境を構築する」という考え方だ。

我が家でも引き続き、様々なデバイスを生活に取り入れながら、子供への愛情を深めていきたいものである。

smartdevice_childcare_eyecatch
最新情報をチェックしよう!
広告